2014年03月01日

ローレットとは

そりたけです。

ローレット加工について、元ローレットメーカー技術者として、いろいろ書いていきたいと思います。

後進国の技術革新と共に技術国日本は苦戦を強いられていますが、少しでもここの書き込みが国内技術向上に役立てればと思います。

とはいえ、いきなり専門的な話をしても難しすぎるので、基礎からゆっくりと書いていきたいと思います。

Foto KF.jpg

第一回目は『ローレットとは』

ローレットとはフランス語でギザギザという意味を持っています。
このギザギザが、滑り止めや圧入の用途で使われるのです。

@ローレットの用途

身近なものでは腕時計のリューズ部分やカメラのファインダー部などありとあらゆる部分の「ツマミ」に使われています。
ツマミ部分に使われるローレットは指の引っ掛かりや外観の奇麗さを重視して使用されています。

ローレットはギザギザの摩擦抵抗を利用して圧入・連結にも使われます。
車や重機の駆動部分で鉄と樹脂の連結や、最近は携帯部品の小型化でねじでは無くローレット圧入で連結する方法が増えてます。
製品というものは常に小型化・軽量化するのが常ですから、ねじの締結からローレット連結にと需要は増えているようです。

Aローレットの種類
ローレットは大きく分けて2種類のものに分類されます。
・平目ローレット(斜め、直角ローレットも含む、1方向のローレット)
・綾目ローレット(ダイヤ目、クロス目など2方向を交差するローレット)
選定については外観やコストを重視して行われる事が多いようです。
特にJISでも規定はありませんが、海外ではDIN規格としてローレットの仕様があるそうです(海外ではローレットではなくナーリングと言います)

Quickイメージビジュアル2.jpg

Bローレットの加工方法
ローレットは従来「転造方式」が主でした。
加工したい形状と同じ模様のコマやロールを用意して押し付ける事で加工する転造方式は今でもローレット加工の主流です。
それに対し最近増えてきているのが「切削方式」のローレットです。
特徴としては非常に奇麗で寸法の安定した尖った仕上がりになる事です。
薄肉や長物、細物の加工が出来るのも切削ローレットのみです。
加工方法の選定は様々ですが、基本的には「切削ローレットで出来ないものは転造ローレットで行う」という選定が最近の事情です。
切削では中間部ローレットや段差際までのローレットなどが出来ません。

Cローレットの規格
上記で述べた通り、ローレットの精度についてはこれと言った規格も無く、その基準も様々です。特にローレットの山間距離についてはミリ表記やインチ表記、番手表記、山数指定など様々ですが、実際の加工になると
その誤差がとても大きく、仕様変更を伴いながら加工を進める事が大半です。


第一回目はローレットの基本部分について触れました。
いきなり書きすぎてしまった気もしますが、次回以降は上記の4点をさらに細かく追及してご案内します。


質問もご遠慮なくどーぞ。



さらに詳しい情報はそりたけ.comまで!
posted by そりたけ at 10:56 | Comment(0) | ローレット技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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